佐藤優・副島隆彦『激変する世界を先読みする』(日本文芸社、2019)

小室直樹博士がこの二人をつなぐ
補助線になっているのが面白い。
佐藤優副島隆彦『激変する世界を先読みする
—沸き起こるファシズム』(日本文芸社、2019)を読む。



佐藤・副島対談本シリーズ第5作。
脂が乗ってきて、読み応えがある。
僕たちに関係の深い世界情勢が
以下5章にまとめられている。


   第1章 世界エネルギー覇権と日本の安全保障
   第2章 北朝鮮問題から解読する極東のパワーバランス
   第3章 安倍政権と忍び寄るファシズム
   第4章 平成から新時代へ 天皇と近代日本の実像
   第5章 これからの世界潮流を読み解く


複数の新聞を継続的に読むことは大切だが、
それだけでは複雑な世界情勢は読み解きづらい。
自分が信頼する何人かの知識人を決め、
彼らの意見、洞察を定期的に聴くのが役に立つ。


本書を読む人と、日々のインプットを
インターネット、テレビのニュース等に任せきっている人とは
5年10年で、取り返しようのない情報格差が生まれると僕は思う。
副島隆彦の過去の著作を見直しているところだ。


小室直樹の学問と思想

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