クリッピングから
朝日新聞2024年2月3日朝刊別刷be
「編集部から」
「直腸癌(がん)になると
便意をコントロールできなくなります。
あなたは便意にコントロールされるようになります」
(マンガ、ガンプ著「断腸亭にちじょう」から)。
昨年直腸がんを手術しましたが、この通りでした。
正しく言えば、術後に排便障害がつらかったときに
探り当てた言葉でした。
フロントランナーに取り上げた佐々木香織さんとも
そんな折に出会いました(引用者注:添付記事参照)。
ピアリング・ブルーの会員のみなさんが
SNSでしばしば言及されていることですが、
直腸がんになって骨身に染みたのは、
排便障害の大変さと、
出口が見えないような気持ちに追い込まれたしんどさでした。
記者は十数年来、乳がんも患っています。
大腸がんは罹患(りかん)者のボリュームゾーンが高齢で、
排便のことなど口に出すのを
潔しとしない人が多いせいかもしれませんが、
スポンサーも数多く、コミュニティー活動も盛んな乳がんとは、
支え合う環境に大きな差があると感じました。
ピアリング・ブルーの今後の期待します。
(鈴木淑子)
[追記] 2024.2.12
「みなさんから」
「自身が大変な中、
自分の経験を困っている人の役に立つ活動に変え、
生きる力に変える力強さに心を動かされた。
『編集部から』で取材した記者の現実にも触れ、
より身近なこととして読めた」(東京、47歳女性)