「大王グループ」棚が(ちょびっと)動き始めた

屋号「大王グループ」で
神保町・貸棚共同書店PASSAGE(パサージュ)に本棚を二つ借りている。
それぞれの棚にパリの地名が割り振られていて、
当店はアンドレ・マルロー広場5番地&6番地。


(中央二つの棚を「大王グループ」が借りている)


先週14日に8冊搬入したところ、昨日までに4冊売れた。
うち2冊は今月持っていった本だが、
残り2冊は在荷だったもの。
面白いもので、新しい本を並べると、
これまで動かなかった本が突然売れたりする。
8ヶ月弱、プチ書店を経営(?)していても
いつどれが売れるか、お客さんの動向はほとんど謎のままだ。
それが簡単に分かるようなら、現在の書店の苦労もない訳だけど。


(今月売れた1冊。手書きの腰巻付。本の文章を引用している)


現在300人ほどいる棚主は、
棚を借りているくらいだから本好きばかり。
時々「大王棚から買いましたよ」と連絡してくださる棚主さんもいる。
まずこの方たちを想像しながら(顔も本名も知らないけれど)
自分の棚の本に関するツイートを投稿して反応を見ている。


貸棚方式書店のパイオニアたちは、
「毎日、棚をいじること」
SNSを活用して日々発信すること」が大事と教えてくれた。
どうやら本棚も生き物で、
毎日手入れしていると(SNSでもよい)、呼吸を始めるらしい。
その気配を棚の前に立ち止まったお客さんが敏感に感じとる。
自然と並んでいる本に手を伸ばしたくなる。
不思議なものだな。


(佐藤昭弘先生 "The Writers' Workshop" 出典を置き始めた)


(佐藤先生著書を「大王グループ」棚に常備。これまでに3冊売れた)