黒兵衛、無事見つかりました!



捜索していた愛猫・黒兵衛が無事見つかりました!
9月10日に行方不明になってちょうど一週間目でした。
以下、ブログ『もるとゆらじお』9月18日付記事から引用します。


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黒兵衛はやはりトロかった


Tokyo Copywriters' Street の収録中に電話があった。
猫捜索隊からだった。捜索隊といっても約1名だが。
「いま黒兵衛らしき猫が目の前にいると連絡がありました。
 すぐ行ってください」
そりゃあ無理ですぜ。いま新富町だもん。
駆けつけられないし、この現場を放棄するつもりもない。
するとまた電話があった。
「いま捕獲したと連絡がありました」
さすが愚猫であった、見知らぬ人でもすぐに捕獲できるのだ。



収録が終わって片付けて迎えに行った。
我が家から徒歩5分くらいのお宅の車庫のクルマの下にいたのを
その隣家の人が捕獲してくださったのだ。
「チラシに誰にでもなつく猫と書いてあったので
 つかまえてみようとしたら、本当にすぐにつかまりました」
さすが愚猫であった。簡単に捕獲されたらしい。
黒兵衛を捕獲したお宅では
わざわざキャットフードを買いに行ってくださり
牛乳も飲ませていただくなどして手厚く保護されていたのだが
連れて帰るときも黒兵衛がお礼を言った形跡はない。


さて、帰ってきた黒兵衛は脱水症状を起こしているらしく
水飲み場にしている風呂の洗面器から離れない。
ときどき水を飲みながら洗面器を守る体制でいる。
そうか、水の大切さをやっと認識したのだね。
ならば皮膚からも水分吸収とばかりシャワーのお湯をざあざあかけて
ゴシゴシ拭いた後、ひと晩放っておいた。
夜中過ぎに見に行ったらやはり風呂場にいた。


今朝早く見たら台所に移動していたので
ペースト状のキャットフードを少し食べさせたら食べた。
その後ササミも食べた。
空っぽになったササミの皿を寂しそうに眺めていたので
追加をあげたら、それは食べず
皿を守るように香箱をつくっている。
そうか、やっと食べ物のありがたさを理解したのだね。


10時に医者も予約できた。
点滴で栄養補給くらいはしといた方がいいだろう。
あっ、いま見たら守っていたササミを食っておる。
まあ、心配はなさそうだ。


しかし、この迷惑をかけまくる生き物が猫だとしたら
あの賢猫は何ものだったのだろうか。
思えば、私と賢猫の間にはひとつの約束があった。


  仕事をしているときは、
  あんたの臨終とはいえ駆けつけられないから
  そういうときはひとりで死になさい。
  でも、私の知らない場所で死んではダメ。


約束というより飼い主の一方的な命令だったが
賢猫はこの約束を守って死んだ。
実に巧妙にクリアして、
自分の意志でときを見計らったように死んだ。


賢猫はやはり賢猫で愚猫はやはり愚猫だ。
つくづくその違いが身に沁みる。
愚猫黒兵衛の横腹メタボは
一週間の放浪でさすがに解消されていた(さ)
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愚猫は愚猫で、
愚猫だからこそいとおしい。


捜索してくださったみなさん、
捕獲・保護してくださったご近所の方(戻ったら御礼に行きます)、
心配してくださったみなさん、
本当にありがとうございました。
深く感謝します。
シンガポール