中国広告界のエネルギー


その昔、
「これでもか、これでもか。としまえん
というキャッチフレーズがあった。
一方こちらは、
「これでもか、これでもか、これでもか、これでもか、これでもか……
 中国国際広告祭」
である。




メディア関連ブース、世界の広告賞の展示、なぜか名品物産展、
セミナー、パネルディスカッション、宴会付の授賞式、歌と踊り。
いつ果てるともしれない四日間の催し。
中国は人も空間も中身もまず物量で圧倒する。



中国国際広告祭は毎年一回、中国の各都市で開催される。
今年は東北地方最大の都市、瀋陽である。
およそ20,000人から30,000人の参加者が
全国からバス、列車、飛行機、自動車を使ってやってくる。
参加人数を推測する時点で
もう10,000人の誤差があるのが中国だ。
1,000人や2,000人はどうってことない。誤差以下なのだ。
どの都市にも幕張メッセをさらに巨大化した会場が用意されている。





英語で "China International Advertising Festival" と呼ぶように
Chinaが Internationalの前についてくる。
"International Advertising Festival in China" ではない。
およそ英語の翻訳、通訳などはなく、ほとんどすべてが中国語。
日本人にはだいたいがなんのこっちゃか分からない。
分かりたければ中国語を学んできなさい、なのだ。
International と銘打っても中華思想は不変である。




それにしても、
早朝から深夜まで中国広告界のエネルギーは凄まじい。
経済が伸びる国では、広告が活躍する余地は無尽蔵にあるのだ。
国家がそれを後押ししていることを随所で感じる。