中国国際広告祭最終日には
僕の会社が毎年主催するセミナーがある。
今年もベテランのエースYさん、Nさんを投入。
中国語字幕を入れたスライドから会場設営まで
日本人らしくきめ細やかにチームワークで準備する。
お二人の熱を込めた講義に学生、業界若手を中心とした聴衆が
グイグイ引き込まれていく様子が手に取るように分かる。
スライドをカメラで撮る人、メモを取る人、うなずく人。
ときどき笑いがこぼれ、拍手がおきる。
その後はとなりの部屋で僕もメンバーに加わり、
質疑応答セッション。
およそ2時間、次から次に質問が続く。
中国の若手は貪欲で、僕たちから吸収し尽くそうとする。
未来のライバルかつ仲間を創るために
僕たちは瀋陽までやってきて尽力しているのだ。
(昼食はあり合わせのおかずでさっとすませる)
次に車で市内のホテルに移動して長城賞の表彰式。
どこも渋滞がひどく予定の時間には間に合わない。
プロデューサーである同僚Eさんの表情が次第に険しくなってくる。
携帯でなにかしきりに指示している。
長城賞授賞式にはCCTVの中継が入っているらしく
中国には珍しく分刻みのスケジュールである。
僕も銀奨受賞のみなさんに万里の長城をかたどったトロフィーを渡す。
その後の閉幕ディナーはパスして
(なんせ、毎晩同じような顔ぶれでレセプションが続くのです)
上司、同僚たちとの打ち上げ会に出席。
中国では普通常温だが特別に冷やしたビール、パイチュウ、老酒で乾杯。
東北地方の料理をみんなで味わい、互いの苦労をねぎらう。
シンクーラ(ご苦労さま)!
今回も学ぶことの多い旅だった。