Ars11 トライアスロン、完走目前


Ars Electronica 2011 もいよいよ大詰め。
といって華やかなフィナーレがある訳でもない。
同僚Yさんとアニメーションフェスティバルの上映に来ている。



世界中からエントリーされた作品を
審査員が120本ほどのショートリストに絞り
13のカテゴリーに分類して連日上映している。



Award of Distinctionを受賞した
David O'Reilly "The External World" は才気を感じさせる。
彩色以外はほとんど自分一人で制作した超ナンセンス作品。
バラバラのシークエンスを重ねながら
情感あるエンディングに視聴者を運ぶ構成は実にみごとだ。


パネルディスカッションでの会場からの質問に、
「自分でレンダリングまでやるのが愉しいし、
 第一その方が速いんだ」
と答えていたのが印象的。
これからどんな作品を作るのか楽しみになる
アイルランドの若き監督だ。



最後のカテゴリーは "Late Night" でホラー、スプラッターの連続。
アニメーションとは言え僕はちょいと苦手なので
映写室を抜け出し廊下のソファーで休憩しているところだ。
会場はどこもワイヤレスが使える。



ショートフィルム、展示、演劇、音楽、シンポジウム、セミナー。
連日10時から0時くらいまでえんえんとプログラムが続く。
なんとも盛り沢山で豊かな一週間だった。



僕たちは休憩時間を利用して昼食を取ったり
山頂のレストランで休んだ以外は
最終日もOKと呼ばれる会場で作品を観続けた。
どのジャンルでも量を観ることで
質の判断がついてくるのが面白いところだ。


Arsトライアスロン2011もまもなく完走だ。
ラストは自分で体験したいので映写室に戻ろう。