Spikes13二日目を覗く


午前中に打ち合わせをすませ
いったんホテルに戻ってからSpikes13二日目に参加する。
Spikesでは作品を見るスペースが限られているので、
セミナー、ワークショップが中心になる。



DDBが今年スピーカーに招聘したのは
アメリカで人気番組を数多く手がけるディレクターDavid Nutter。
彼が紹介する二分ほどのティーザー(トレーラー)が
並みの広告では歯が立たないほど中身の濃いコンテンツだった。
視聴者に見せるツボを知っている。



友人David GuerreroはCrap Idea Workshop
(ウンコのようなアイデアワークショップ)を実施。
自分たちが開発したアプリCrap Idea Generatorを使って、
100のタグラインを会場の参加者とひねり出す。
そのうち90はCrap(ウンコ)であるのは当たり前で
ヘミングウェイだってそう言っている」とDavidは叱咤激励する。
イデアを採点するときGeneratorがうまく作動しなかったが、
そんなハプニングも自然体で取り入れるのが
Davidのワークショップの魅力だ。



AKQAのRei Imamotoのスピーチはやはり見逃せない。
今年のテーマは、Failure(失敗)。
成功より失敗から多く学べるとはよく聞く話だ。
けれども最後に自分の仕事における失敗と
私生活における失敗で締めくくるのが聞き応えのあるところだ。



Reiの声はいわゆる美声ではないが、
言葉がとても魅力的に流れる声だ。
僕が話を聴きたいと思う人は
中身もさることながらみなさん声がいい。
聴いていて生理的に気持ちよくなるんでしょうね。



各カテゴリーでのショートリストが発表されている。
明日夜の授賞式で歓喜と失望のピークを迎える。