審査するうち他人事でいられなくなる


Spikesには全部で9つの審査チームがあります。
この夜は審査員と一部審査員のパートナーが集まり
全員が一堂に会するウェルカム・ディナー。
日本からも3人の審査員が新たにやってきました。
僕たちのチーム以外は翌日から審査が始まります。



審査初日は「今年はどうかな?」と不作が心配です。
10%程度に絞られたショートリストになると
「なかなかいいんじゃないか」とちょっとホッとします。
グランプリ、金銀銅を決める頃までには
選出作品がもはや他人事ではなくなっています。
まるで自分たちの仕事であるかのように議論が飛び交います。
こうした心理プロセスをたどるのは
どの広告賞審査でもほとんど同じです。



議論し尽くしやりきった感じが最後に残れば、
審査員としての僕たちの仕事は終わりです。
後は実際に企画し制作した人たちにスポットライトが当てられます。
火曜日。Spikesの晴れ舞台に上がるのは、いったい誰か。