極私的ベスト2014: その他の部


みなさま、あけましておめでとうございます。
2015年もデジタルノートにお越しいただけますよう、
胡留さん、大王ともどもお願い申し上げます。



さて、極私的ベスト2014。
本以外のモノ、コトをすべてひとつにして
「その他の部」としました。
年の初めにご笑覧ください。


第1位  Coursera(コーセラ:大規模公開オンライン講座) 
(無料) 7.5

僕にとって2014年はCourseraの年でもあった。
アメリカ・スタンフォード大学で始まった
無料大規模公開オンライン講座である。
2013年に精力的に参加した石倉洋子先生の
グローバル・アジェンダセミナー(GAS)でも
級友がよく話題にしていた。
石倉先生も受講していると聞いて、
一度は試してみたいと思っていた。


2月開講「インターネット:歴史、技術、セキュリティ」。
4月開講「みんなのプログラミング(パイソン篇)」。
(講師:ともにDr.ChuckことCharles Severance)
8月開講「ビッグバンから暗黒エネルギーまで」。
(講師:Hitoshi Murayama)
11月開講「戦争と平和の条件」。
(講師:Kiichi Fujiwara



2014年は4講座を受講し、
すべて90%以上のグレードを獲得した。
デジタル修了証(Statement of Accomplishment)をもらった。
「インターネット」は二度、「プログラミング」は三度、
同じ講座を履修し理解を深めることができた。


一流講師の、創意工夫された講義を、
世界の数千人、ときに一万人を越える級友たちと
励まし合い切磋琢磨して学び続けている。
三者に証明するための特別の修了証などを希望しない限り、
2014年12月31日現在、受講はすべて無料である。
インターネットの力、コミュニティの力を
もっとも強く、もっとも希望を持って体験した出来事だった。


2015年も2月開講の講座に既に登録している。
定年退社後の継続的自己研鑽、
コミュニティへの参加を可能にしてくれるのが
僕にはなによりうれしく、心強い。
粘り強く、愉しみながら生涯学習に挑む心づもりだ。


第2位 Kindle Paperwhite/レザーカバー(ハニー)
(各10,280円/4090円) 7.3


Kindle Paperwhite (第6世代) ―Wi-Fi

Kindle Paperwhite (第6世代) ―Wi-Fi

Amazon Kindle Paperwhite用レザーカバー、ハニー (Kindle Paperwhite専用)

Amazon Kindle Paperwhite用レザーカバー、ハニー (Kindle Paperwhite専用)


2009年以来5年ぶりにKindleの新機種を買った。
電車で使っている人を見て一ヶ月の無料試用に申し込んだ。
進化した使い勝手に納得し、そのまま購入した。
言わば電子文庫本である。
設定を切り替えることで
英語、日本語どちらの書籍も読めるようになった。
紙を思わせる仕様は変わらない。
読書人の期待に充分応えられる。



  (2009年に購入したKindle 二世代機
   ネットで当時の価格を調べると、23,000円)


ひとつだけ小さな欠点を挙げるとすれば、
以前の機種でWiFi接続がアマゾン持ちで無料だったのに対し、
新機種ではWiFi接続の手間・費用はユーザー持ちである。
いつでもどこでも書籍を購入してダウンロードできていた機能は
できれば続けて欲しかった。
まぁ、その分、購入しやすい価格に抑えて、
ユーザーを拡大しようとしているアマゾンの戦略は理解できる。
英文書籍を読んだり、海外出張に持って行くのに
とても重宝している。


第3位 佐藤優の一連の著作・講演活動 7.2


▶講演「激動する国際情勢と日本の進路
ウクライナ危機が日本に与える影響」(新橋第一ホテル/参加費:3,000円)
▶メルマガ・ 佐藤優直伝インテリジェンスの教室(イズメディアモール
(第2・第4水曜発行 1,080円/月)



佐藤優はデビュー作『国家の罠』から愛読している。
このところ少しインターバルがあったが、
2014年、再び集中して読み始めた。
6月、めったに講演しない佐藤の講演を聴いたこともきっかけのひとつだ。
日本の新聞を読んでもまったくピンとこなかったウクライナ情勢を
佐藤独特のインテリジェンスで読み解く内容だった。


その後、数冊の新刊を読み、メルマガに行き着いた。
これまで有料のメルマガを購入して納得できたことはなかった。
佐藤優直伝インテリジェンスの教室」は、
この密度・分量でよく月に2回発行できると感心するメルマガだ。
最新国際情勢分析、読書ノート、読者との質疑応答、
ラジオ番組コメントの文字化などインテリジェンス技術入門にもなる。
月1,080円の購読料を払う値打ちがある。


第4位 スティーヴン・フリアーズ「あなたを抱きしめる日まで
(DVD) 7.1


あなたを抱きしめる日まで [DVD]

あなたを抱きしめる日まで [DVD]


16日間のリセット休暇中にふと映画が見たくなり、
久しぶりにTsutaya会員カードを更新した(無料)。
そのとき確かに選んだはずの作品と違うDVDを借りてしまった。
中途まで気付かなかった。
これが正解だった。


事実をベースにしたBBCのドキュメンタリーで、
若い日の出来心で妊娠・出産した女性がアイルランド修道院に送られる。
養子にもらわれた息子の行方を、
テレビ局をクビになったジャーナリストと追いかける物語だ。
主演女優、男優が素晴らしかった。
イギリス演劇人、撮影技術陣の層の厚みをまたも思い知らされた。
これからはヒット作だけを追いかけるのだけなく、
こうした偶有性による作品選択もしてみようと思う。


第5位 Yamazen Qriom AM/FMラジオレコーダーYVR-R410L 
(6795円) 7.0



NHKラジオ語学講座は
僕が英語他外国語を学ぶために信頼しているプラットフォームである。
2003年、現在使っているTalk Master発売をNHKテキストブックで知り、
矢も楯もたまらず、即購入した。
(ネットで当時の価格を検索すると24,800円)
要は聴きたい語学番組を予約録音し、
いつでも聴けるようにしてくれる道具だ。



  (Talk Master初代機)


Talk Master初代機を10年以上ほとんど毎日使い続けて、
さすがに不調を訴える機会が出てきた。
勤続疲労かな。
Talk Masterを発売した愛知のサン電子
2011年3月この分野から撤退したため、新型機を買うことができない。


ネットで評判を調べながら探してみると、
さほど知られたメーカーでなくとも良心的製品を作っている会社がある。
Yamazen Qriomもそうした製品だ。
毎日の使用にどれだけ応えられるかで本当の評価が決まるのだが、
試用して気に入り7.0をつけ、第5位に入れた。
もし今後不具合が出てくれば入賞を取り消す条件で、とした。
Talk Master初代機も使える限り並行して使っていく。


次点 「ウォール・ストリート・ジャーナル (WSJ) 日本版」Digital Plus
(8週間試読料金:800円 以降2499円/月) 6.9



国際情報分析、インテリジェンスの領域で、
日本で僕は佐藤優池上彰の二人を信頼している。
その二人が初めての共著で推薦していたのが
有料版「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」だ。



二人は日本語で国際情勢の情報が得られることを高く評価している。
母国語での情報収集は外国語によるより圧倒的にすばやく有利だ。
はて、日経・朝日などに比べて記事の深掘りがどれほど違うのか。
800円で8週間読める有料試読を始めてみることにした。