訳知り顔は6月の梅雨空


東京に帰る日は手持ちぶさたである。
朝ご飯を食べた後は荷造りを完了し、
13時30分にタクシーが迎えに来るまで本を読む。
ニースからカンヌまで行きは130€、帰りは90€。
いくら行きは同乗者を別のホテルまで送ったからと言って
40€分も遠回りはしていまい。料金体系は謎のままだ。



ニース空港で時間をつぶし、
シャルル・ド・ゴール空港で時間をつぶす。
つい要らないものまで免税店で買ってしまいそうだが
グッとこらえる。




同じ便で帰る日本人が大勢いる。
聴くともなく、まわりからカンヌの話が聞こえてくる。
参考になると言うより、なんだかうっとうしい。
訳知り顔の解説は6月の梅雨空のようだ。
ソーシャルメディアだ。
自戒し沈黙を守ろう。


カンヌにせっかく来ていたのに
カンヌを一刻も早く忘れたくなるヘソ曲がりの気持ちが
なぜか分かる気がする。