自分たちのスタイル

カンヌで地元の人たちが
市場の買い物で使うカゴ。
19ユーロだからそう安くはないが、
なんせたっぷり入る。
買ったものをそのまま入れれば
プラスティックの袋が不要だから
日本でもすっかりおなじみになった
エコバッグというわけだ。
同僚の女性二人とそれぞれ好みのカゴを買った。
男たちと来てれば
まずこうしたものを一緒に買うことはあるまい。
生活感覚の差ですね。
これをぶらさげて
市場で片言のフランス語で買い物すれば
気分はすっかり地元で暮らす人。
日本からカンヌに参加する人たちも
僕たちのようなアパートメントやヴィラに
仲間たちで宿泊するチームが増えてきた。
自分たちのペースを作りながら、
フェスティバルに参加するのはいい方法だ。
ライバルたちを尊敬しすぎては勝利することはできない。
海外の事物に憧れるだけでは
自分たちの根っこがあやふやになる。
ゴムまりのように柔軟であることは求められるが
世界を研究しながら
自分たちのスタイルを確立し戦う時が来ているのだ。