週末は忍法霧隠れ

今週もたっぷり仕事をした一週間でした。
こうした毎日を過ごしていると
まったく週末が待ち遠しい。
友人のMさんから連絡があり会うことにしました。
5月に引っ越した僕の会社を案内し、
Mさんが持ってきてくれた演出の辻川さんの作品集を一緒に見た後、
二人で新橋の街に消えることにしました。
人間、OnとOffの切り替えが大切です。
オフィスの同じフロアでは
まだ十数人の同僚が仕事をしていましたが、
今夜はお先に失礼、忍法霧隠れを使います。
Mさんの青春時代、Mさんが務めた会社はこの界隈にありました。
僕も仕事のたびにおじゃましたものです。
30年近く前から変わらぬ店もあれば、
Mさんの記憶とはまったく違う店が立ち並ぶ一角もあります。
そぞろ歩きしているうちに、
Mさんがひいきにしていた蕎麦屋「おにきり」の前までやってきました。
のれんをくぐるとご主人もおかみさんも
常連だったMさんを覚えていました。
お二人はもう32、3年もこの土地で商売しています。
突き出しの野沢菜、軽井沢のひたし豆、
天水(かき揚げをあつあつの天つゆにつけたもの)などを注文して
ビール、焼酎、酒を飲む。どれもこれもうまい。
二軒目は三宿のバーCieloに寄りました。
話が弾んで、酒もおいしい。
嵐のような日々を過ごす中で
気のおけぬ友人との会話はプライスレスな時間です。