夢をあきらめない

夜になって副会長と同居人と
近所の居酒屋に外食に出かけた。
年末年始に渡って
宴会の料理をすべて作り続けた同居人に
秘湯会から感謝の気持ちを表わすためだ。
二軒目は気のいいシェフひろしくんが
やっている店Mに寄った。
奥さんがアイデアウーマンで
ドッグカフェとして二軒目を開いている。
この店には同居人が推薦した
サントリー白州、山崎、
スコットランドシングルモルトウィスキーが
数種置いてある。
近所でちょっとシングルモルトを飲んで仕上げるには
絶好のポジションにあるのだ。
貴重な店だからつぶれたら大変なので、
同居人とふたりでときどき客数をチェックする。
ひろしくんと奥さんには大きなお世話だろうが
客としての務めを黙々と果たしたい。
さて、僕たちの年末年始の幸福な休暇が
終わろうとしている。
僕はベルリンスクールの課題が山積しているので
自分史に残るくらい日本語と英語の両方を使って
考えては書き、考えては書き、そして読んだ。
おそらく大学受験直前の高校三年生の冬以来だろう。
それでも時間をうまく使っていると
仲間や家族と楽しんだり、
猫や庭に来るトリと遊ぶ時間もちゃんと残った。
そうじも洗濯も買い出しもきっちりやった。
梅田望夫さんが
新著『ウェブ時代をゆく』で書いているとおり、
何をするかの前に何をあきらめるか、だ。
テレビはほとんど見ず、新聞は読まず、
宴会のない夜は酒も飲まず過ごしたが、
それはそれで充実感が残った。
いくつになっても目標や夢を持つことを
決してバカにしてはいけないね。
そして目標や夢を持ちながら
ジョージ秋山の「はぐれ雲」のように
遊ぶことだってきっとできるはずなのだ。
まぁ、あの達人の境地には
とても行き着けないけどね。
僕は僕で僕がやりたいことをやりたいもんだ。