おのれの根っこ

春分の日に出社した代休が
運良く取れた。
青山、表参道界隈で用事をすませ、
だいぶん落ち着いてきた
表参道ヒルズを冷やかし
エストホールへ。
イッセー尾形さんの舞台を観に行った。
この日はドイツ人二人をゲストに音楽特集。
日本語があまり得意でない二人と一緒だから
必然的に身体的表現と音が決め手となる。
最後のふたつの演目あたりで
三人の呼吸が合ってきて
とても不思議な味わいの舞台となった。
国際的とか、海外進出とか、
肩に力の入った雰囲気と無縁のまま
こうした舞台を作り上げる演出の森田さん、
イッセーさんの仕事は注目に値する。
おのれの根っこを見失えば
そもそも国際的もなにもあったものではない。
ラディカルの語源はラディッシュ
根っこであると
僕に教えてくれた人がいる
(写真はイッセーさん直筆のイラストレーション
 劇場の待合スペースに掲示してあった)。