伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」を読む。
第5回本屋大賞受賞作だ。
ストーリーテリングのうまさに舌を巻いた。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: ハードカバー
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幾重にも周到に用意してきた伏線が
エンディングで結ばれ焦点となり読後感が残る。
これが本を読む醍醐味と言うものだろう。
腰巻きにある惹句、
「首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、
巨大な陰謀から逃げ切ることができるのか?」
ここからして僕はそそられた。
佐藤優「国家の罠」と合わせて読めば、
国家と個人の関係性を
あらためて考え直すきっかけになる。
小説とノンフィクション、
ジャンルの違いはあるが
もし未読であれば二冊ともおすすめしたい。
現代においても個人を抹殺しようと思えば
相当のことができるのが国家なのだ。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 文庫
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当分楽しませてもらえそうだ。
(文中敬称略)