臨時学長を買って出る。

きのうの午後ときょう一日は
地元ドイツ・シュタインバイス大学の
Werner Seebacher教授の
"Budgeting"(予算をつくる)。
電卓片手に講義と演習が続くが、
事前に資料を読んでよく分からないものが、
Wernerの講義を聴くとよく分かる。
ドイツ人らしく基礎からひとつひとつ積み上げていって
ゴールに持っていく手法はとても分かりやすく好感が持てた。
予算計画、ファイナンス計画、バランスシート、
3つの資料を対比しながら進めていくが、
いままで誰もこんなに明快に説明してくれた人はいなかった。
経理の専門家と称する人たちは
話をむつかしくしすぎるんだなぁとしみじみ思った。
枝葉でなく、もう少し、本質を説明してもらいたいものだ。
お金のことが分からなくては、クリエーティブな仕事を
自分たちで守ることはできない。
でも、クラスメートには数字が出てきただけで頭痛がする連中が多く、
ひとり減りふたり減り、14名のうち最後まで残ったのは8名だけだった。
講義が終了すると、教授やスピーカーに記念に白い壁に署名を
残してもらう。普段は学長マイケルの役目だが、きょうはマイケルも不在。
僕が臨時学長を買って出てWernerに署名してもらうことにした(写真)。
こうした前向きの態度はみんな喜んで拍手してくれる。
僕もちょっと気分がいい。