芭蕉のデジタルカメラ

きょうの空は多彩な表情を見せてくれていた。
秋が深まり、冬へと向かうとき、
こんな一日に巡り会うことがある。
踏切のそばから見えた夕焼けは、
気づくと自転車の女性が立ち止まり
携帯のカメラで収めていた。
そうだろうなぁ、こんな空は記憶しておきたいよね。
現代に芭蕉西行が生きていて、
携帯やデジタルカメラを持っていたらどうしていたろう。
それともそんな機械は邪道だと使うことを拒否していたか。
案外おもしろがって、
こうした季節の変わり目の一瞬一瞬を
切り取っていたかもしれないね。