アウェイで汗も恥もかく

ベルリンスクール第2日。
卒業論文(thesis)プレゼンテーションの
リハーサルと助言を受ける。
5人が手を上げたが僕も二番目にやった。
恥をかくなら早めがいい。修正が効く。
学部長Pierre、助教授Eoin(オーウェンと読む。アイルランド人)、
プレゼンテーション技術専任講師Kerryの突っ込みは
なかなかきつい。
トップバッターを買って出たルーマニアのZoltanが
三人から次々に突っ込まれる。
おおお、これは手厳しいね。
ロジックが甘かったり、根拠がない議論は通用しない。
僕のリハーサルはみなさんの関心を引くことはできたが、
構成の弱いところ、甘いところは遠慮なく突っ込まれた。
クラスメートたちもそれぞれ助言してくれる。
日本人と違ってお世辞は言わない代わり、
ポイントを押さえて発言する。だから役に立つ。
ベルリンスクールに参加していると
いつも根本的なことを考える。
これからの広告はどうなるんだろう。
そもそも人間のコミュニケーションは
社会や技術の変化とともにどう変わっていくのか。
僕はどうして広告の仕事についたんだったっけ?
クリエイティブの仕事をこれまでどうやって学び実践してきて
これからどうやっていこうと考えているんだろう?
こうして自分にとって心地よい場所(comfort zone)から飛び出して
アウェイで真剣勝負のゲームを重ねていかないと進歩がなくなる。
写真はリオ・デ・ジャネイロのClaudia。
60-80ページの論文を書き上げるのに僕と同じく苦労していたが
どうやら間に合った。
Claudiaも厳しく突っ込まれていた。
でも、きょう手を上げた5人はトクしたね。
恥も汗も、最後に花が咲けば、みんな肥やしになる。