モルトクラブ試飲試験

2007年3月1日から規制が変わり、
国際線の機内に液体を持ち込むことが
できなくなった。
ベルリンで荷物検査のときに
持ち込もうとしたウィスキーがひっかかり
カウンターで預けるか、その場で破棄するか、
どちらかを選べと係員の中年女性が僕に言う。
もちろん引き返して
カウンターで再度追加で預けたものの、
今度は破損しやしないかと心配になってくる。
航空会社に預けた荷物がどんなふうに扱われるか
想像がつくし現場も見てきたからよけい心配になる。
はてよ、7月のベルリンスクールに行ったときは、
フランクフルトで買ったウィスキーを
機内に持ち込んだじゃないかと思って調べてみると、
出国後の免税品店で買ったものは例外なんだと言う。
ただし、その場合も乗り継ぎがあるとだめだったり、
欧米の空港では預けるか、破棄せよと言われる可能性がある。
こりゃぁ、免税品店における酒類の売り上げも
きっと落ちているに違いない。
持ち込めるんだか、持ち込めないんだか、はっきりしないんじゃ
面倒だからやめとこうとなるのが人情に決まっている。
僕の場合はそうはいかない。
モルトクラブのために
既にベルリン市内でウィスキーを買い、
いまやその運び屋になっている。
後は運を天に任せ、破損しないことを祈るばかりである。
その結果。
ウィスキーも、のみの市で見つけたショットグラスも
どれひとつ破損することなく家に持ち帰ることに成功した。
写真はアイラ島のCaol ILa25年(右)と
西ハイランドのBen Nevis16年。
どちらもインディペンデントボトラー
Cadenhead's所蔵の樽から詰めた
シングルモルトウィスキーである。
ベルリンのウィスキー屋の親父にこのセレクションは誉められ、
モルトクラブの会長(秘湯会副会長)、副会長(同居人)にも
さっそく試飲してもらい合格点をもらった。
この試飲試験に合格するのは
EMBAで合格するのと同じくらいの難関なのだ。