ベルリンのカーニバル

東京に帰る日、
ベルリン市内をぶらぶら歩いていたら
カーニバルにぶつかった。
ライン川沿岸のカトリック地域では
「女たちのカーニバル」の木曜日から
「灰の水曜日」まで一週間続く。
さまざまな衣装と化粧の老若男女が
山車に見立てた車の上から
キャンディやぬいぐるみなどを
道路で待つ人たちにまいてゆく。
こどももおとなも大喜びでそれを拾い集める。
僕もキャンディをいくつか拾った。
道を歩いていても羽根をつけたこどもや
道化衣装のおばさんが歩いている。
ドイツ人たちは遊んで楽しむときも
とっても気まじめなのだった。
普段は許されないタブーをみんなで犯して
憂さを晴らしている。