すきま時間のバーCielo

いよいよ引っ越しが始まる。
連休明けには新しいオフィスに入る。
引越し屋さんが来る直前まで
段ボールに荷物を詰めている人がいた。
18時には全員オフィスから追い出される。
陽のあるうちにせっかく帰れるのだからと
三宿のバー、Cieloに寄った。
バーテンダーのヒエダさんは若いけれど、
モルトをよく勉強している。
ときどき休暇をとっては
スコットランドの蒸留所まで出かける。
この前家で飲んだ
The Cask of Hakushu1993の印象が残っていたので
シェリー樽に寝かせたモルトから
ヒエダさんに選んでもらうことにした。
この夜はLongmorn33年、Linkwood12年を飲んだ。
どちらもハイランド、スペイサイドの蒸留所である。
Longmornはまろやかで、
Linkwoodは寝かせた時間の影響もあるだろうが、
個性の強い味がした。
連休前夜で他に客がいなかったので
ヒエダさんとあれこれ会話を楽しんだ。
優れたバーテンダー
人の話を聴くプロフェッショナル。
懺悔に耳を傾ける聖職者である。
雨の中、中年男女の常連らしき客が来たところで
選手交代、僕は失礼することにした。
普段はひとりでバーに来ることはないが、
こうしたすきまみたいな時間を過ごすとき、
いい酒を置いた静かなバーは本当に有り難い。
ちょっとわかりづらい場所にありますが、
モルトが好きな方はバーCieloにどうぞ。
http://cgi38.plala.or.jp/bar_ciel/index.html