集団の熱狂、孤独の時間

カンヌから帰りました。
今年は同僚たちとアパートメントに宿泊していたので
ネット環境の確保には結構苦労しました。
会場、ネットカフェ、隣りのホテルのワイヤレスを使って
デジタルノートを書いていました。
写真をアップロードするのももう手慣れたもんです。
人間、なにごともトレーニングが大切ですね。
僕にとって2年ぶりのカンヌです。
97年にフィルム部門の審査をしたとき、
ヨーロッパ、南米の審査員仲間に
「カンヌは10年通わないと理解できない」
と言われました。
今年で11回目の参加になります。
確かに視野の広がり、文脈の読み方、ネットワーキングなどは
年々向上していくように感じます。
カンヌの余熱が残る頭と身体で
自分の仕事、自分たちの仕事のこれから、
日本と世界の広告業界のこれからを繰り返し考える作業が続きます。
ラジオ、サイバー、チタニウム
日本が3つのグランプリを取れたのは本当に素晴らしいことです。
自分の仕事ではないけれどそのことを誇りに思いますし、
次に立ち向かうための足場を得、勇気をもらった気がします。
自分が考え、感じたことを整理するには
もう一度ひとりになってノートをつくる必要があるでしょう。
そうでないと消化不足になったり、
他人の意見や考えに惑わされてしまいがちです。
集団の熱狂で時間を過ごした後は、孤独の時間が不可欠です。
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写真はカンヌののみの市で見つけた猫のシリーズ。
全部で6点買いました。
やかんの中を覗く子猫の仕草がなんとも愛らしい。
機会を見つけて残りの5点も順次紹介していきます。