アカデミー賞外国映画賞受賞作品、
『おくりびと』を観る。
耳慣れない職業、納棺師の物語である。
主人公の故郷、
山形の地元の銭湯「鶴乃湯」に50年通い続けた男、
職業は焼き場の職員を演ずる笹野高史がよかった。
なんと言ってもこの人は台詞の間が絶妙である。
- 出版社/メーカー: セディックインターナショナル
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: DVD
- 購入: 18人 クリック: 113回
- この商品を含むブログ (380件) を見る
余貴美子、吉行和子らの女優たちが脇を固めることで
この作品は締まった仕上がりになった。
死はタブーであると同時に、どこか滑稽な一面がある。
緩急をつけた小山薫堂の脚本は
冒頭から最後まで飽きさせることがなかった。
アカデミー賞を獲得したからと言って、
作品の質が突然良くなる訳ではないが、
受賞をきっかけにこうした作品を観る機会ができたことが
一番の収穫であった。
制作者のみなさん、おめでとうございました。
選考者のみなさん、ありがとうございました。