花待ち、種蒔き


家から自転車で10分ほどのR公園では
ソメイヨシノはまだだけれど
遠野から移植した別の種の桜が満開だったと
美容室Vのおかみさんが教えてくれた。
ビニールシートを敷きつめた花見客で賑わっていたらしい。



三月下旬になって気温が下がり始め、
それにつれてソメイヨシノの開花速度が落ちてきた。
週末に花見酒を予定していた副会長のグループも
一週間日程を繰り下げた。




春の趣きを見せ始めた畑で
昔の品種に近い小松菜と東京べか菜の種を蒔いた。
二週間ほど前に有機肥料アーゼロンを土にくれていたので
そろそろ微生物が繁殖し、種蒔きのタイミングなのである。


「蒔く」という字は草かんむりに時、と書きますからね。
菜っ葉はこうして気づいたときに蒔いておくと、
使い勝手がいいからなにかと重宝する。



残しておいた二畝は
いずれゴールデンウィークの前後に夏野菜の種を蒔く。
副会長が「野口のタネ」のネットショップで
トマト、キュウリ、ピーマン、ナスなどの種を既に買い求め
準備に怠りない。



秘湯会は、例年夏野菜は苗から育てている。
僕の元大家が農家であり、
その関係でJAから接ぎ木の苗を買うことが多かった。
種からの育成は秘湯会にとって初挑戦なのである。