真夏の朝の瞑想タイム




この礼拝堂は敬虔なる秘湯会が
週末ごとに通う場所である。
今朝は会長(小生)が午前9時過ぎに
単独で祈りを捧げに訪れた。



……なんちゃって、
実はここ、秘湯会のホームグラウンド、
井戸水銭湯のE湯なのでした。
親父と息子、二代の経営者が知恵を絞って始めた
月一回日曜日の朝風呂、今朝が第2回だったのです。


まだ試行段階で定着したわけではないので、
常連としてはせいぜい通って、
E湯経営者たちを励ます必要があります。
「あなた方の始めたことは、間違っていないっ!」。



  (生姜をたっぷりおろして熱湯を注ぎしばし待つ。
   濃いめの生姜茶を出したら、ハチミツで甘みをつける。
   スダチもしくはレモン、ライムを絞る。
   氷を浮かべたハチミツショウガ・アイスティー
   暑苦しい日は、みなさん、コレですぜ)


ざっと調べてみると、
都内でも日曜だけは朝風呂をやっているところが何軒かあります。
ただでさえ重労働の銭湯経営なのに、
お客さま第一の姿勢に頭が下がります。


東京銭湯全軒制覇のOさんがホームグラウンドにしている
大田区のある銭湯はなんと連日朝風呂あり。
途中休憩をはさんで、夕方から再度店を開きます。
Oさんは毎朝晩、つまり日に二回通うと言うから
小原庄助さんもビックリの銭湯チャンピオンです。



さて、冒頭に銭湯を礼拝堂の如く書きましたが、
まんざら冗談ではありません。
北欧の人と話していてなんとなく近しく感じるのは
彼らも教会に通うがごとき頻度で
サウナに通いつめると聞いたからです。
なんか、気が合うなぁ。


心身を清めるという点では、
教会に通う代わりに銭湯に通うのは
そう違わないのではないか。
むしろ、日本人の心情には合っているのではないか
というのが僕の仮説です。



そんなわけで、外出中の副会長の分まで
僕は井戸水風呂につかって瞑想し、
真夏の暑さも、世間の憂さも
すっぽり忘れてしまうことにします。