万年筆を休ませる


万年筆の軸のどこかからインク漏れして手を汚す。
年末には池波正太郎先生に倣って
そうじして休ませていたのだが、
この年末は他の場所のそうじにかまけてすっかり忘れていた。



「自分ばっかり銭湯や温泉につかってちゃダメよ。
 たまには日頃忠実にお仕えしている万年筆もいたわってね」
そんな声がふと聞こえた気もする。
ぬるめの湯につけてやり漏れたインクや汚れを落とす。
一晩乾かしてから、カートリッジを入れ替える。



ようやく機嫌を直してくれたのか、
いつもの書き味が戻ってきました。
インク漏れもしません。
万年筆はもはや自分の手の一部のようになっているのだから、
たまには気を使ってやらないといけませんな。
かみなり屋さんのブログ「万年筆で書く」
もういっぺんおさらいし直しますか。