ロックスターのCDたちと審査する


Citra Pariwaraのような広告賞審査で
なにより学ぶことができるのは


  (1)入賞作だけでなく全作品を一望に見られること。
  (2)ファイナリストからメダルまで絞り込むプロセスで
   同じパネルのCDたちと心ゆくまで議論できること。


その二点である。



インドネシアのクリエティビティは
この数年おおいに進化してきた。
カンヌ、クリオ、アドフェスト、スパイクスなどで
軒並み金賞を受賞し始めた。



手間暇かかるのは承知の上で
外国人審査員を招き自分たちのさらなる進化の材料にする。
その意欲には並々ならぬものがある。
国内で一番大切な広告賞の結果を
外国人CDが過半数を占める審査パネルに任せるのだから大胆な話だ。
話を仮に日本に置き換えたら、
こんなことがはたして可能だろうか。



ちなみに僕たちのパネルは全部で7人。
審査委員長が上海(シンガポール国籍)、
他にバンコク、クアラルンプール、東京(僕)の計4人が招待審査員。
地元インドネシアの審査員は3人。
うち一人は現在はバンコクをベースにして
アジアパシフィック全域で仕事をしている。



3人ともおそらく30代前半で、
地元クリエーティブの若者たちにロックスター並みの人気がある。
(イラストレーションの3人、Adam、Glenn、Khairul)