佐藤優講演会「激動する国際情勢と日本の進路
ーウクライナ危機が日本に与える影響」を聴きに行く。
のっけからその風貌、低音の声で聴衆を魅了した。
僕はデビュー作『国家の罠ー外務省のラスプーチンと呼ばれて』以来、
佐藤の著作のファンである。
めったに講演をしない人なので一度は聴いてみたかった。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 文庫
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日本のメディアではちんぷんかんぷんだったウクライナ危機が、
佐藤の分析にかかると目ウロコである。
歴史、宗教、人間の欲望・軋轢などから読み解いてゆく。
人肉が街で売られるほど追い詰められた国は
近現代ではウクライナ以外にほとんどない。
そこからナチスヒットラーへの接近が生まれたという解説は見事だ。
1時間半があっという間だった。
文藝春秋が主催・東京広告協会の会員社であるため
この講演を実現できたと司会者の説明があった。
日本の出版社もなかなかやるじゃないか、とうれしくなった。
(文中敬称略)