木陰のベンチ、寝転び読書


真夏日猛暑日が続くと、
少し気温が下がって風がそよぐだけで格段に過ごしやすく感じる。
文庫本と氷入り番茶のポットをトートバッグに入れ、
近所の都立S公園まで自転車で走る。



夏草が膝小僧あたりまで伸びている。
木陰でベンチに寝転び、読みさしの文庫を開く。
蝉時雨に包まれながら、静寂を感じている。
夏はいま盛りのようだが、日一日と勢いが衰えていく。
その向こうに、まだ眼には見えないけれど、秋が準備されている。



一時間半ほど過ごす。雲行きがあやしい。
ときどき、葉の間から雨らしきものがポツポツこぼれてくる。
夕立がくるのか。そろそろ店をたたむ頃合いだ。
猫たちの面倒を見に帰るとしよう。


  (本日のタイトルも七七の武玉川(ムタマガワ)
   ただいま試作しながら稽古中)