大型連休前半(ゴールデンウィークと言わないんですね。
週をまたがっているからかな)は、
読みさしの本を読了したり、
久しぶりに芝居に出かけたり、
近所のレストランに出かけたり。
「人生は素晴らしい!」という気持ちになります。
いまは連休が終わる日がこわい。
読んだ本。
宮内亮治「虚構 堀江と私とライブドア」。
どんな出来事も当事者の書いたものが一番おもしろい。
宮内が、どこまでが経営活動で、どこからが犯罪か、
線を引きながら線を越えていく過程がよく分かる。
佐藤優「国家の罠」を読んだときと同じく、
検察と国家権力の怖さについて考えさせられた。
堀江という人物の実像虚像の境目も
宮内の視線で見るとかなり焦点が合ってくる。
(堀江の言い分は報道でしか分からないが、
宮内ほど正直に書くかどうかは疑問)
- 作者: 宮内亮治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/24
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 166回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/26
- メディア: 単行本
- 購入: 20人 クリック: 283回
- この商品を含むブログ (322件) を見る
出井伸之「迷いと決断 ソニーと格闘した10年の記録」。
これほど毀誉褒貶の多い経営者は日本では珍しい。
ここのところソニーへの世間の風当たりが強い。
ぜひ元CEO自らの言い分を直接聴きたいと思った。
創業者とも違い、エンジニアとも違う出井が
「中興の祖」として10年間、経営の仕事に専念してきた
様子は分かった。
出井がCEOに就任する前後に
ソニーが歴史的危機を迎えていた様子も理解できた。
グローバル企業ソニーを出井自ら「怪物」と呼んでいるが、
その「怪物」は完全に復調したとは言いがたい。
その理由はなんなのか。
出井を引き継いだ経営者たちは、
今後どうやって「怪物」を手なずけていけばいいのか。
本書を読んでも依然として疑問は消えなかった。
そう言えば、前著「虚構」には
ライブドア経理幹部・熊谷が
ソニー買収を計画するくだりがある。
- 作者: 出井伸之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: 新書
- クリック: 17回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
観た芝居。
山内ケンジ作・演出
「若い夫のすてきな微笑み」。
天才・山内の舞台を観たいと思っていたが、
ようやく実現した。
ありきたりのように見えた登場人物すべてがどこか狂っていて、
ハッピーエンドと言いながら笑えない。
山内の傑作CM「コンコルド」シリーズに
共通するものがあるね、と同居人と話した。
観劇後、同居人・友人と三人で
国立のバー「ヒース」に遠征したら
某広告会社の大物社長に出くわした。
国立住人である社長が「どうしてここに?」とびっくりしていた。
(文中敬称略)
写真は庭のプランターで育てているブロッコリー。
つぼみができました。
でも、気の毒でとても食べることはできない。
観賞用。
本日、5,000ページビューを越えました。
ご愛読(?)ありがとうございます。