僕の英語勉強法(その6)

その5では、初めて英語のスピーチ原稿を書き、
二人のコーチ(日本人とイギリス人の女性)
の助けを借り、バンコクでのスピーチを
成功させた話を書きました。
英語では構成が論理的でないと
なにを伝えたいのかピンボケになってしまうことに気づきました。
97年のカンヌでの国際審査、99年のバンコクでの英語スピーチに始まり、
海外や日本で審査したりスピーチすることが
僕の仕事の一部になりました。
台北で審査委員長を勤めたAllen Thomasがあるとき僕に言いました。
「審査員の仕事は自分が一番勉強になるんだ。
 なにがよくて、なにが悪いか、自分で判断する力がつく。
 審査を頼まれたら、どんどんやった方がいい」。
それまで僕は、自分の仕事もままならないことが多いのに
他人の仕事を審査するなんておこがましいのではないか
と悩んでいたのです。
でも、Allenの一言で少し楽になり、
ともすれば埋もれてしまいそうな仕事に光を当てたり、
ある作品をグランプリに推すことで人々にメッセージを送ることに
意義を見いだすようになりました。
そうか、人は審査したり、スピーチすることで
他人に貢献することもできるんだ。ただえらそうなだけじゃない。
自信という言葉は「自分を信じる」と書きます。
過信は危険だろうけれど、自分が自分を信じてあげなくて
誰が自分を信じてくれるだろう。自信は大切です。
自信を持つためには、日々、瞬間瞬間努力をして
成長する意思を持つことが肝心です。
審査したり、スピーチするためには準備が必要です。
人の数倍勉強していなくては、恥ずかしくて
とても人前に立ち発言する勇気は生まれてこない。
でも、義務感だけでは日々の勉強は続きません。
楽しむことが長続きの秘訣です。
僕はいま広告の仕事をしているので、
アジアの広告雑誌を二誌、ヨーロッパの広告雑誌を一誌、
定期購読しています。
海外の広告の最新情報を得ながら、
大量の英語を読むことになり一石二鳥です。
メジャーリーグが好きな人は、メジャーリーグの雑誌を取るといい。
料理が好きな人は、料理の雑誌を取るといいのです。
ネットを使うのも結構ですが、雑誌にも利点があります。
雑誌を定期購読していると向こうから教材がやってきますから
さぼる自分に注意信号をくれるのです。
好きなジャンルの最新情報を得ることもできます。
安い投資です。試してみてはどうですか?