粋と野暮

きょうはチームプロジェクトとマスター論文の
進捗発表の日です。
チームプロジェクトはどのチームも苦戦して
いました。
08年1月の最終モジュールに
それぞれのチームがゲストスピーカーを連れてきて、
セッションをするのはどうかと学長、助教授から提案があり、
3チームともその提案を受け入れ、方向転換することになりました。
それはそれで簡単ではないですが、参加者自身もカリキュラムを
創ることに参加するのはより建設的でしょう。
さて、マスター論文です。
僕も昨年秋以来、ずいぶん悩んできたのですが、
思い切ってより困難なテーマに挑戦してみることにしました。
クラスメート、学長、助教授にぶつけて反応をもらい、
可能性があれば進める、ダメなら再度考え直します。
選んだのは「粋」です。
「粋が世界のコミュニケーションを再定義する」が仮タイトルです。
まぁ、半分以上通じないだろうと思いながら、
前夜までかかって伝えたい内容の構造をパワーポイントで作って
プレゼンテーションしてみました。
「粋の定義とは」「日本人でなくても、粋は応用できる考えか」など
予想された質問はありましたが、僕が困難なテーマを選んだことに
ついては、みんなが「ビッグアイデア」だと励ましてくれました。
事実、その後は「iki=粋」「yabo=野暮」がクラスの流行語に
なっています。使い方はちょっとあやしいですけど、
あやしさの中に自分の考えを深める手がかりがあります。
とは言え西洋人、もしくは日本人にも受け入れられる論文
(プレゼンテーション)になるかどうかは、予断を許さないことは
理解しています。論理でとらえきれない「粋」「野暮」を
論理で、英語でアプローチすることが必要です。
夏休みの宿題には考え甲斐のあるテーマだと思います。
みんなからいい反応があったことは本当に励まされました。
少しだけホッとして、「老友記」の魚団子入りスープ麺を
食べに自転車でサビニー広場に行ってきました。