ニシン樽仕上げのFishky

ベルリンのウィスキー専門店で見つけた
けったいなモルトウィスキー。
アイラ島の14年ものなのだが、
左はシェリー樽仕上げ。
右はなんとニシン樽仕上げ。
さぞしょっぱくて生臭いのではと心配になるが
意外にそんなことはない。
店主がどこにもないウィスキーが作りたくて
樽買いしたシングルモルトウィスキーを
二種の樽で仕上げた。
左がニシン樽以前。右がニシン樽後。
青のボトルはFishの樽で寝かせたので、
その名もFishkyと言う。
モルトクラブ会長は
「これはこれでおもしろい」と鷹揚だが、
同居人は「シングルモルトに対する冒涜である」
と怒りをあらわにする。
僕はこうしたものを見つけると
話の種にしたくて
思わず財布のひもをゆるめてしまう。
店主も自らアホな樽(stupid cask)と呼んでいる。
確信犯であるな。
www.stupidcask.de