世界若者雑談会議


写真の若者たちは世界各国から集まり
早稲田大学にこれから一年間通う学生たち。
月曜日にウェルカム・パーティが控えている。
人に会う用事があって青山の国連大学にやってきたら
オーストラリア人監督のドキュメンタリー映画
風の吹き抜ける中庭で観た後、偶然彼らと一緒になった。



彼らはアメリカ、イギリス、カナダ、ベルギー、フランス、
ブラジル、スウェーデンから来ている。
それぞれが現在通っている大学と早稲田大学が提携をしていて
学位取得の単位になる。
早稲田キャンパスはこうした外国人留学生のために
現在4つの寄宿舎を用意した。
学費は寄宿舎の費用込みで
一年あたりで400万円から600万円かかるそうだから
奨学金をもらっていたとしてもいずれ裕福な家庭の子息たちに違いない。
出身国はブラジルをのぞけばすべて欧米先進国である。


雑談しているとひとりひとりは屈託なく、
日本での生活をさっそく楽しんでいる様子がうかがえた。
「日本は食べ物が安い」と口を揃えていたから、
かつての物価大国・日本の定評と彼らの経験・印象はどうも違うようだ。
日本の経済環境が激変してきたことは、身近な物価にも表現されている。


鎖国パラダイス・日本」が、
こうした外国人学生の受け入れによってどんな変化をもたらすか。
日本人学生たちが彼らと交流して意識が変わるのか、変わらないのか。
そもそもほとんど交流しないのか。
日本を一年間の留学先に選んだ彼らの話を
ときどき聴いてみたいものだと思った。
僕らと分かれた後、若者たちは青山のクラブめざして消えていった。


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以前、海部美知さんの著書「パラダイス鎖国」について
デジタルノートで書いたら、
シリコンバレーにいらっしゃる著者の海部さんご自身が
そのページをブックマークしてくれていることに偶然気づいた。


もちろん僕にとってうれしいことだし、
読者と著者がその本の感想を橋渡しに直接つながることは
Web2.0時代の果実のひとつだと思っている。
まだお読みになっていない方には、
日本の過去現在未来を考察する上でこの一冊を推薦したい。
おのれの姿を鏡で見るような、知的刺激を受ける本だ。


パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)


僕の感想を参考のため再録しておく。


http://d.hatena.ne.jp/yukionakayama/20080808/1218212385


友人であり、ブログ仲間である山下治城さんも
最近「パラダイス鎖国」について書いている。


http://haruharuy.exblog.jp/9161342/


この寄稿がきっかけで海部さんのブックマークに気づいた。感謝します。


海部美知さん自身のブログ"Tech Mom from Silicon Valley"は
以下のurlで読むことができる。


http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/