霧の中の風景


昨日は三連休初日。
うれしくて、うれしくて、
朝からなにをしようかなと迷ってしまいます。
予定の決まっていない一日は宝物です。




でも、ご用心。
秋の日は釣瓶落とし
ボヤボヤしているとあっと言う間に暮れていきます。





秋の日差しのウォーキングをデジタルカメラ片手に楽しんだ後、
近所の美容室で髪を切ってもらい、
東京銭湯お遍路スタンプノートを持っていつもと違う銭湯へ。
その後、もう20年くらい僕の体調を整えてくださっている
K先生の鍼灸治療室で2時間を過ごす。
日はとうに暮れたけどまだまだ時間が残っています。
休日はなんて幸せなんだろうか。


駅前に開店した家庭料理の店を探索がてら覗いてみるか、
はたまた家で久しぶりにDVDの映画を観ようか。



トロ角(角瓶を事前に冷凍庫でトロトロにしておく)のハイボール
簡単なおつまみを用意して
テオ・アンゲロプロス監督の『霧の中の風景(Topio Stin Omichli)』を
黒の再現力が高いMacBookで観ることに決めました。
近頃、映画に凝り始めた同居人が大推薦する一本です。



まだ顔を見たこともない父親に一目会うために
異国に向かって旅を始める姉と弟。
二人は道中でさまざまな体験をします。
もちろん愉快な体験ばかりではありません。


アンゲロプロス監督の作品はこれまで観たことがありません。
こうした監督の映画は
自分が本当に観たいと思ったときに観たいからなのです。
どうやら、僕の側の準備が整ったようです。
映像、音響デザイン、キャスティング、ストーリーテリング
すべてが、なんて素晴らしいんだろう。
記憶に残る秋の一日になりました。