井戸水銭湯の朝湯


秘湯会のホームである井戸水銭湯E湯の親父が
あるときふと思いついて朝湯をやると決めた。
そもそもが家族経営でかつ重労働を余儀なくされる銭湯の仕事で
なにをこの上好き好んでというのがE湯奥方の最初の反応であった。



ともかくいっぺんだけ実験的に朝湯を試そうということになり、
今朝7時から10時まで、正月以外では初めて朝湯が実現した。
うまくいけば月一回くらいは
朝湯ができるかもしれないとの期待を込めて常連たちが集まる。
僕ももちろんせっせと出かけていった。



奥方は「正月と違って、それほど客が来ないねぇ」
とやや後ろ向きかつ冷静な答え。
親父は常連客に混じってとっくに朝湯につかっていた。
身体を張ってリーダーシップを取るタイプである。


普段と同じように熱い湯、水風呂に交互につかっていたら、
なんだかクラクラしてきた。
朝風呂は夕風呂、夜風呂と比べて効きやすい。
おそらく身体がまだ半分以上寝ているせいだろう。
二階の休憩室で横になって涼むことにした。
のぼせてしまうから無理は禁物だ。



朝湯を終えて、Y園で購入した大量のトマト(同居人がソースを作る)、
タマゴを持ち帰る。
日曜日はNHKラジオ講座で英語の勉強に専念する日である。
勉強を終えても、まだまだ一日は長い。
時間が有効に使えるのがありがたい。
E湯の朝湯が月一回でもなんとか続くことを祈る僕である。