康宇政『小三治』(2009)


もう少しかかるかなと思っていた仕事がうまいこと片付いた。
急いで行けば、まだ間に合う。会社を出よう。
新宿駅C&Cでビーフカレーにコロッケ、ソフトエッグをのせて
簡単な夕食をすませる。急いでいるときは便利である。
今夜はビーフカレーが140円割引サービスで一段と賑わっている。



下高井戸シネマ・レイトショウで公開中の映画『小三治』を観に行く。
康宇政監督が三年間、師匠と時間をともにして完成した
ドキュメンタリー作品である。
小三治師匠って、こんなに色気のある人だったのか。
求道的でありながら力が抜けていて、少しも窮屈なところがない。
なんと言っても、師匠の噺のあの間。たまらないねぇ。




4月に上映して大混雑だったとかで、今回はアンコール上映。
30代から50代くらいの女性たちが多く観に来ていたのには驚いた。
きっとみなさん、小三治師匠の大ファンなんでしょうねぇ。


康監督はミニ番組、企業PVなどを300タイトル以上手がけてきた人で
長編ドキュメンタリー映画は初監督。
力のこもった作品に仕上がった。
弟子の三三の真打ちお披露目での師匠のあいさつが、
なんとも湿度の低い、しかし愛情の濃いものであったところが
白眉であった。



下高井戸シネマで8月29日まで(レイトショウのみ)。
1時間44分。