福島飯坂・共同浴場めぐり

山形遠征二日目は副会長の発案で
クルマで一時間のところにある湯の町、
福島・飯坂(いいざか)の共同浴場めぐりに出かけることにした。
無論、出発前に福島屋自慢の内風呂で一湯していく。



温泉成分が揮発する露天より内風呂につかった方が
温泉力が判断できる。
ひとわたり露天を楽しんだ後は、
じっくり内風呂と対話して温泉力を受け取ることにする。



滑川温泉は11月から4月までは積雪のため宿を閉めてしまう。
雪に降り込められている間も宿に残った湯守りたちが
きちんと湯のそうじをし手入れをしているからこそ、
こうして5月から10月まで私たち旅人が
名湯を味わうことができるのだ。



湯守りの努力には素直に頭を垂れる秘湯会である。
なかなか真似のできることではない。
一番近くの町でさえカンジキをはいて片道3時間かかるのだ。
おまけに帰りはかなりの勾配の登り坂なのだ。


  wikipedia:かんじき



さて、飯坂の共同浴場
福島県はおろか東北北陸まで名がとどろく温泉町である。
この町には歩いて行けるところだけでも
7つの共同浴場(入浴料大人200円)、2つの足湯(無料)があり、
地元の人たちはもちろん、我々のような観光客も楽しませてくれる。
共同浴場の残りのひとつ天王寺穴原湯へはクルマで行く。
 駐車場あり)






共同浴場の総本山とも言うべき鯖湖(さばこ)湯と
仙気の湯を訪れた。
源泉51℃の源泉をうめず、うすめず
そのまま浴槽に掛け流すのが飯坂の流儀。
したがって、熱い。
すんなり入ることができないくらい熱い。
あんまり熱すぎるので怒って帰ってしまう客がいるほどだ。



番台のおばさんの助言にしたがってホースで水を出し、
やや温度が下がった一角からおそるおそる足を入れる。
一度全身でつかってしまえば、後はなんとかなる。




鯖湖、仙気と二つめぐって、さてもう一湯と思ったが、
このまま続けて入湯しては湯に当たる。
なんせ51℃の源泉である。
攻めるばかりでなく、守ることを知るのもこの頃の秘湯会である。



作戦を変え宿に引き上げ小休止した後、
福島屋第三の湯、檜露天風呂につかることにする。