鉢払いシンポジウム


秋祭りのときに町内会に心ばかりの寄付をしたところ、
今年も鉢払いに呼んでいただくことになった。
幹事のみなさんに混じって酒食を共にしながら祭りの総括をする。



幹事長である酒屋さんの前に山車、神輿の休憩所を作り、
そこで飲み物、食べ物、菓子などをふるまうだけのことだが、
すべてボランティアだからそう簡単にはいかない。
マンションの核家族たちは祭りには参加するけれど、
裏方で働くような人間関係は避けたがる。



庭師、鳶、土木、農協など
会社勤めとは異なる職業のみなさんの発言を聴いていると、
地元の政治家との日頃の付き合い、
彼らが使っている日雇い労働者の生活などが透けて見えてくる。
おのれの才覚で自分と家族と子分たちを養っている人たちの
骨太さと陽気さがある。



時にはご近所のみなさんの居場所に飛び込んで
視点を変えてみることだね、億劫がらずに。
ちなみに、幸い今年も黒字になって
来年に繰越金を残すことができたと幹事長から会計報告があった。