歴史のメガネで俯瞰する


『もういちど読む山川世界史』、読み終える。
300ページほどの本で古代、中世、近代、現代、
四部に分けて世界史を解説している。
「あれっ?高校生のとき読んだのより面白いぞ」が第一印象。
政治、経済、外交が国の運命、盛衰を決定し、
その時代に生きる人間を動かしていくことがよく理解できるのだ。


もういちど読む山川世界史

もういちど読む山川世界史


僕たちが大河に浮かび流れる一枚の木の葉であるようにも感じるし、
歴史の行間に無数の、無名の人たち(つまり、自分のような人間)の
喜怒哀楽が書かれていることも読み取れる。


日々を精一杯生きることは僕たちの誇りであろうが、
個人では逆らいようのない力がそこに働いていることも知る。
その力の作用を現代から視たとき、それを歴史と呼ぶのだろう。



政治も経済も停滞・混乱しているときに
歴史のメガネをかけて世界を俯瞰することは
とても面白いことだと気づいた。