Wikipediaのマイクロ・ドネーション

Wikipediaが寄付を募っていることを知り、
さっそく僕もいくばくかのお金を送金した。
大勢の人たちから少額の寄付を集めて資金にする。
オバマ候補がアメリカ大統領選で活用したマイクロ・ドネーションだ。



Wikipediaがこれからどう発展していくのか、
そのためにはどんな組織が必要なのかは正直未知数だが、
こうしたものが生まれ、現在まで維持されているのは
人類の財産であり、幸福である。
広告収入に頼るのでなく、
特定の政府や企業に後押しされて存在するのでなく
Wikipediaが発展してくれるといいなと思う。



もちろん、Web2.0時代になっても、
コミュニケーションを動かしているのは人間なので
ユートピアのような理想的組織が突然生まれる訳もない。
Wikipediaを運営するNPOWikimedia財団が
優れた組織になれるかどうかは、まさにこれからが勝負である。



寄付した人たちの、世界中から寄せたメッセージを読んでいると、
人間や社会に対してまだ希望を持っていてもいいのかな
と思えてくる。
失業した人や引退した人がWikipediaに感謝し
5ドル、2ポンド、500円を寄付している。
きょうの食事を抜いて2ドル寄付した人もいる。


どんな組織も長く続くと腐敗する危険がある。
Wikimedia財団に人々の信頼を裏切ってほしくないなと願うのだ。


  wikipedia:wikipedia


(追記)2009.12.27


きょう、Wikipediaを覗いたら、
既に660万USドルの寄付が集まり、
目標とする750万USドルまで
あと90万USドルであると経過発表があった。
88%の達成率である。
世界の小さな善意の集合体とは、なるほどこれくらいの力があるのだ。
Wikipediaのこれまでの活動に対する人々の感謝のしるしだろう。