廃墟の駅のホームにて



メトロ銀座線の赤坂見附駅は壁を工事中。
こうして地肌がむき出しになると映画に出てくる廃墟の駅みたいだね。
都会に暮らしていると、こぎれいな街を見慣れてしまうけれど
コンクリートを一皮むけば土が覗き、地中には骨が埋まっている。
生と死も、現在と過去も、なんだか紙一重だなぁと思う。



日本だっていまの平和均衡が崩れて戦争にでもなれば、
あっという間に瓦礫の風景が蘇る。
僕たちの1.5世代上の人たちは赤紙一枚で戦争に招集されたが、
今度はメール一通である日突然呼び出されるかもしれないのだ。