魚屋の奥の食堂、広尾「福田屋」


食べ物の話が続く。
広尾で所用で出かけた帰りは
時分時であれば商店街にある食堂「遠藤」に寄る。
きょうは、Homework'sハンバーガーに変えてみようかな
と「遠藤」の前を通り過ぎると、気になる店を見つけた。



この通りは何度も歩いているのに気づかなかった。
魚屋さんが店の奥でひっそりと定食屋をやっている。
「福田屋」である。
これは寄らないわけにはいかない。


ちょっと早めの時間だったがすでにお客さんがちらほら。
カウンターの中ではおかみさんはじめ三人の女性がきびきび働く。
一番混む時間帯には三人でフル回転する体制と思われる。



魚屋だけに材料豊富、メニューが楽しい。
迷ったあげくやりいか煮付け定食。納豆と焼きのりをつけてみる。
納得の味である。昼だけの営業を始めて10年になると言う。
広尾商店街の食堂は奥が深い。


晩酌の肴か、金目鯛煮付けを予約する常連もいた。
僕も次はあの煮付けだな。
「福田屋」を訪れた客はみな満足そうに帰っていく。
地元の人たちに愛されている店なんだね。



街のそこここに梅がほころびていて可愛らしい。
春の桜は豪華だが、梅の渋さが僕は好きである。


昭和11年(1936年)のきょう、2・26事件。
二月もぼちぼち過ぎてゆく。