経済の嵐が近所にも吹き荒れている


週末はほとんど自転車で用事をすませる。
ちょっと目を離しただけで、街はどんどん変わってゆく。



知り合いのおかみさんが
数年前に開いた居酒屋が店を閉じていた。
日曜大工センターは閉店していた。
駅の反対側の本屋も閉店していた。
日本酒を買いに行ったら、
酒屋の入ったビルごと改築することになりセールをやっていた。
お目当ての獺祭・温め酒は売り切れだった。



  (なじみのない黒白猫にあいさつしたら……)



  (……逃げられた)


特徴のある店がなくなり、
チェーン店ばかりがはびこるようだと街はつまらなくなる。
経済の嵐は、近所にも相変わらず吹き荒れている。