小内一『てにをは辞典』(2010)


てにをは辞典

てにをは辞典


小内(おない)一編『てにをは辞典』を購入。
すきま時間や眠りにつくまでのひとときに読み始める。
編者はプロの校正者。
250名以上の作家の、主に文庫本から
日本語の結合語を60万語採集。
いわゆるコロケーションの実態を1,800ページに収めた。
20年かけた仕事の集大成である。


日本語 語感の辞典

日本語 語感の辞典


先に紹介した中村明『日本語 語感の辞典』と言い、
この『てにをは辞典』と言い、
これまでとは違ったアプローチで日本語の生態に挑んだ意欲作が続く。
こうした辞典の出版が相次ぐことは文化の豊穣のしるしである。
既にブログではこの二冊を比較して最初の読者たちが
感想、意見を書き込み始めていて参考になった。



僕の会社の部署では二種の辞典を3冊ずつ購入した。
それぞれのフロアに一組ずつ置いて
みなさんの日々の仕事に役立ててもらうことにしたのだ。
使ってみて気にいれば自分用に投資していただくもよし。
文章を磨くことは思考の訓練になる。
どんな仕事をするにせよ、あるいはリタイアしてからも
言葉は自分の身についた一生の宝物になるのだ。
3,800円だから一回か一回半の飲み代を充てれば買える。
ものは考えようだ。