森の蒸留所にウィスキーを買いに



我が家に客人がいらしたときの公式ハウスウィスキーは
白州蒸留所でしか買えないシングルモルト(300ml)である。
あまり人に教えたくはないのだが、
実は品質の割に値段が抑えられている。
我が家はこれが切れかけると副会長にお願いして
副会長の愛車アルファロメオで白州に向かう。
そんな訳で昨年の夏休み以来、久しぶりに森の蒸留所にやってきた。




帰りには天然温泉「べるがの湯」につかり、
地元のソーセージ屋Fに寄って
うまいソーセージを仕入れる。
Fのハム、ベーコン、ソーセージは
蒸留所や道の駅のレストランでも採用されている。
1968年創業、真面目な製品づくりで評判の店である。




白州に行くと他にも珍しい製品を置いている。
白州のヘビリーピーテッド、
つまり麦芽を乾燥させる際に泥炭(ピート)を多めに使った
ややお焦げのような風合いのシングルモルトウィスキー(写真上の左)。
愛知・知多蒸留所の連続蒸留器を使い、
12年以上熟成させたグレーンウィスキー(写真上の右)。
いずれも値が張るので味見用にベビーボトルを一本ずつ買ってきた。



グレーンウィスキーはモルトウィスキーとブレンドするための酒だから
僕にはどうしても副原料としての認識がある。
ところがどっこい、知多グレーンは独特の味わいであった。
じっくり寝かせている分、グレーンのアルコール臭が表に出ず
樽の香りがほどよくして、色も無色透明でなく琥珀である。