10連休初日(4月29日)、
イッセーさんのひとり芝居を観に出かけた。
いつもの表参道クエストホールでなく、
渋谷区営・大和田伝承ホールが会場だ。
古典芸能も上演するホールなので
簡易版の桟敷席が用意されている。
運良くその席に案内してもらった。
以下は僕が仮につけた当日の演目タイトル。
この日は公演二日目のマチネである。
1. ぎっくり腰の男
2. 演説する男
3. バーで働く男
4. 家族旅行するゆかた男
5. ウェディングドレスの女
6. 平家物語を語る男
7. アトムおじさん
1.から5.までの5本。
イッセーさんは市井の人物の表情、仕草のディテールを
どうしてこう的確に身体および言語表現できるのか。
7.の「アトムおじさん」は
舞台上でイッセーさんが身支度している間に
常連からの拍手や歓声が飛ぶ連続定番の一本。
(イッセーさんの舞台はそでに着替えや化粧道具一式を揃え、
役に合わせて変身していく姿をすべて観客に見せる)。
(イラストレーション: イッセー尾形)
僕は「アトムおじさん」を生で観るのは初めて。
「鉄腕アトム」に扮装する70代らしき老人。
どうやらストリップ劇場あたりで
幕間のコントを演じる仕事をしているようだ。
「アトムおじさん」と言うより、
「アトムおじいさん」がふさわしい。
寄る年波には敵わず口跡はあやしく動きも鈍いが、
誇り高く演じきる姿勢にいつしか引き込まれる。
もう1本あるかなと思ったが、
本日は「アトムおじさん」で終演。
明日3日ソワレ、米倉斉加年さんとの共演が
1ステージだけある(新作)。
そちらも行く予定にしているので楽しみ。
(文中一部敬称略)