イッセー尾形のこれからの生活2011


10連休初日(4月29日)、
イッセーさんのひとり芝居を観に出かけた。
いつもの表参道クエストホールでなく、
渋谷区営・大和田伝承ホールが会場だ。



古典芸能も上演するホールなので
簡易版の桟敷席が用意されている。
運良くその席に案内してもらった。


以下は僕が仮につけた当日の演目タイトル。
この日は公演二日目のマチネである。


   1. ぎっくり腰の男
   2. 演説する男
   3. バーで働く男
   4. 家族旅行するゆかた男
   5. ウェディングドレスの女
   6. 平家物語を語る男
   7. アトムおじさん



1.から5.までの5本。
イッセーさんは市井の人物の表情、仕草のディテールを
どうしてこう的確に身体および言語表現できるのか。
7.の「アトムおじさん」は
舞台上でイッセーさんが身支度している間に
常連からの拍手や歓声が飛ぶ連続定番の一本。


(イッセーさんの舞台はそでに着替えや化粧道具一式を揃え、
 役に合わせて変身していく姿をすべて観客に見せる)。



     (イラストレーション: イッセー尾形


僕は「アトムおじさん」を生で観るのは初めて。
鉄腕アトム」に扮装する70代らしき老人。
どうやらストリップ劇場あたりで
幕間のコントを演じる仕事をしているようだ。
「アトムおじさん」と言うより、
「アトムおじいさん」がふさわしい。
寄る年波には敵わず口跡はあやしく動きも鈍いが、
誇り高く演じきる姿勢にいつしか引き込まれる。



もう1本あるかなと思ったが、
本日は「アトムおじさん」で終演。
明日3日ソワレ、米倉斉加年さんとの共演が
1ステージだけある(新作)。
そちらも行く予定にしているので楽しみ。


                 (文中一部敬称略)