伊集院静『いねむり先生』(2011)

伊集院静『いねむり先生』(2011)を読む。
色川武大との出会い、交流を軸に
伊集院が小説家として本格的に活動する以前の時代を描く。
ラスト40頁が圧巻。
僕の想像を裏切る印象的なシーンで物語は終わる。


いねむり先生

いねむり先生


この作品は映像化は難しいだろうなと思う。
正気と狂気のすれすれの世界は
小説ならではの想像力ではないか。
それともいつかこの世界を映像化する監督が現れるのか。



それにしても「いねむり先生」の
なんと愛らしいことか。
この役を演じられる役者がはたしているかな。


(文中敬称略)