仕事ノート(No.86)


いまは亡き盟友F亭がノートの使い方を教えてくれた。


  「どんな案件も別々のノートに書くのでなく、
   全部一冊に書けばいいんですよ」


Fは剛胆というかずぼらなところもあった男だから
ホントかな、とずいぶん長い間疑っていた。



それまで僕は重要案件ごとに何冊もノートを使い分けていた。
ふとしたことからFの真似をしてみようかな、と始めてみたら
これが実に具合がいいことに気づいた。
仕事に関してはいつも一冊のノートしか持たないから、
日付を遡っていけば必要な頁はすぐに探せる。
古くなった場所は見返す回数が徐々に少なくなるから
記録さえ残れば記憶に残す必要もない。



そんな訳で「仕事ノート(No.86)」を使っているところだ。
ノートの種類もいろいろ試した結果、
「無印良品 文庫本ノート 144枚」(税込147円)に落ち着いた。
在庫が心細くなるとまとめ買いしている。
新潮文庫のようにひもの栞が付いているところが
とても気に入っている。